二代目社長、松田瑞穂がこだわった「効率性」「食材」「価格」がそのまま「はやい、うまい、やすい」のキャッチコピーになりました。
この後、チェーン化を進めるなかで、やすさへのこだわりを含めて、吉野家のキャッチコピーとなる「はやい、うまい、やすい」が完成しました。
牛丼の付け合わせは「梅干し」などいろいろ試しましたが、
「紅生姜」の酸味が牛丼の濃い味に絶妙にマッチング。
ちなみに「牛丼に紅生姜」を最初に始めたのは𠮷野家です。
一号店ができた当初は、具材にしらたきや豆腐なども盛り込まれていました。しかし、市場で働く人の「牛肉が食べたい」という想いに応えるために、より多くの牛肉と、味わいを深める玉ねぎだけを使った、シンプルな牛丼を生み出したのです。
𠮷野家は牛丼を盛りつける「おたま」にまでこだわって、専用のものを開発しました。そのおたまに空けられた穴の数が四十七個。牛丼のおいしさを味わっていただくために、試行錯誤してたどり着いた数なのです。
昔は席が空くのを待てずに、立ったまま食べる人が多くいました。
そんなお客様もさっと箸が取れるように、
壁に箸入れが掛けられていました。
一号店は伝票がないため、うつわの色を見て会計します。
「アタマ(具)の大盛用には、緑の丼。
一号店のみで使用しています。
少しでも早く牛丼を
お客様にお出しできるように、
動線の無駄をなくしたコの字カウンター。
二代目社長、松田瑞穂の考案とされています。