牛丼のプロたちによる徹底的な素材へのこだわり 吉野家特製 秘伝のたれ

吉野家特製 秘伝のたれ

白ワインをベースにした発酵調味料を用いて作り、よく熟成した甘みのある生姜をすりおろして加えて、深みのある味わいに仕上げている吉野家特製のたれ。秘伝のたれの秘訣は「低温熟成」。様々な原料を加熱する事なく、じっくり時間をかけて熟成させています。このたれはそのままでは牛丼の味はしません。店舗で牛丼を煮込む肉鍋にたれと一定量の牛肉と玉ねぎを入れて、鍋の中で醸し出される香りも大切にしながら煮込み、うまい牛丼の具が出来上がります。

工場で作られる吉野家特製のたれは門外不出の秘伝のレシピゆえ、そのレシピを知る人は社内でもごく僅かです。工場からたれを各店舗へ送りますが、各店舗で牛丼を作る際に肉や玉ねぎの味わいが溶け出したたれに工場から送ったたれを追加で継ぎ足して、牛丼に合うまろやかな味わいを作り出しています。新店舗が出店する際は、既存店舗から、肉や玉ねぎの味わいが溶け出したたれを引き継ぐことで、時間や店舗の境を超えてうまいたれを継承し続けています。

さっぱりとした後味の良さを重視、 牛丼を日常食に変えた独自の「たれ」

「たれ」の源泉を辿れば、創業期の牛丼は、おそらく醤油と日本酒を主とする味付けだったろうと思われます。その後、2代目の松田瑞穂社長が個人商店だった牛丼をより多くの方に味わっていただくために多店舗展開を開始した際、多くの人に好まれ、毎日食べても飽きない牛丼の味を重視するようになりました。そこで、さっぱりとした後味の良さをもたらす白ワインを配合するなど、多くの試行錯誤を経たのち、日常食にふさわしい価値・魅力を発揮できる牛丼の味として、吉野家独自の「たれ」を完成させました。吉野家はさっぱりとした後味の良さを含むうまさのクオリティとお客様の食欲をそそる香りを備えたこの「たれ」を世代を越えて守り続けています。

𠮷野家のうまさである「たれ」を変えずその魅力を引き出せる牛丼を追求

製造工程から配送過程、店舗オペレーションに至るまで厳格な品質維持体制を敷いており、衛生面や安全性の確保は当然のこと、pHや塩度などの成分データ確認や温度管理を徹底しています。

そして、牛丼のうまさを追求する取り組みは、「たれ」を変えることなく、「たれ」による味と香りを最大限に引き出すことに主眼を置いています。赤身と脂身の最適なバランスとグラス(牧草)による臭味のなさを特長とする穀物 肥育の北米産牛肉、糖度が高く食感に優れた玉ねぎ、粘 りが少なく「たれ」の通りが良いブレンド米など、食材に徹底してこだわる理由は、そこにあるのです。